球根植物全般に言えることかもしれませんが、フリージアは球根堀取り後一時的に休眠状態に入ります、自然状態では夏の高温を経過して、秋に植え付けると発芽し冬の低温に遭遇して初めて開花します。
１１月から１２月にかけて出荷する作型は、球根が完全に休眠からさめていないため、次のような処理をして植え付けます。

1. 球根は、国産の球根ではL〜LL球・輸入球根では5UP（球根周りが５�p以上）を使用します
   
2. 堀取り間際は、休眠から醒めていないため、３０℃の温度で３〜４週間処理を行い休眠を破る。（休眠打破）
3. 密閉した部屋でもみがら（米の殻）を燃やし２時間〜４時間そのままにした後解放、これを三日間行う。（発芽を均一にするため）
4. ピートモス・バーミキューラト・赤玉土を混合した物を湿らせとろ箱などにひき詰める。
5. これにフリージアの球根を並べ、球根が隠れるくらいに上の土をかける。。
6. 球根を並べたとろ箱を冷蔵庫で６℃〜８℃の温度で６週間〜８週間冷蔵する。冷蔵庫から出す頃には、芽が５�p〜１０�p位伸び芽の中に小さい花芽が形成されています。これを順次植え付けていきます。

1. 私の場合は、１２センチ角のフラワーネットを張り一目に３〜４本の切り花出来るように植え付けます。
2. 植え付けの深さは、球根が隠れる程度に覆土します。
3. 植え付け後、２０度以上の温度に遭遇するとディバーナリゼーション（冷蔵効果の減退・花下がり）が発生するので寒冷しゃ等を掛けています。

栽培中の管理
　　　

1. 最高室温２０度・最低室温１０度くらいで管理します。
2. 病害虫はさして出ませんが、植え付け当初温度が高いためよとうむし・栽培全般を通してあぶらむしが発生するので適時防除します。
3. 潅水は、表面の土が白く乾いたら行います。
4. 成長に合わせ花が倒れないようにネットを上げていきます。
   ちょっと私のこだわりを聞いてください